エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
- 作者:Camille Fournier
- 発売日: 2018/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
上司と1on1をもう少し有効活用できないか?と考えていたところ、某フリマサイトで見つけたので購入してみた。
テックリードからCTOまでとの副題の通り、マネジメントされる側が持つべきマインドセットの説明から始まり、徐々に視座の高い役割で求められる振る舞いやTIPSが紹介されていた。
自分はどの役職で何をすべきか?にはとらわれず、普段のコミュニケーション相手がどのロールなのか?、何を求めているのか?をベースに読み進めていくのが良いのではないかと思っている。
一旦読み進めたのは3章のテックリード
の項までだが、手元に置いて必要なときに参考にできる状態にしておきたい
1章 マネジメントの基本
- 上司がやるべきアクションは、1on1を定期的に行うことと、フィードバックを提供すること
- 1on1は上司への定期報告の場ではない。自分の責任でトピックを提案してみると良い
- フィードバックは必要なときに早めに行う。ネガティブなものだとしても、早めに認知して改善するほうが評価が下がるよりもずっと良いはず
- 出世や昇進を望んでいてそれについて悩みがあるのなら、それを上司に伝えてアドバイスを乞う。何が必要なのか伝えない限り手助けは出来ない。
- 自分の目標達成のために行動する責任は自分にある
2章 メンタリング
- 自分が言いたいことを相手に伝わる言葉で表現するのが下手な人は多い。傾聴とは、言葉だけでなく声や仕草にも目を配って相手を理解しようと務めること
- 質問や自分が話そうとしていることが難しいと思ったら、別の表現で2~3回伝えてみる。間違っている場合は訂正してもらえるはず。
- 自分がメンターになった場合は、相手に何を求めているかを明確に伝えること
3章 テックリード
- 開発チームに対する責任を持ち、仕事の時間の3割はプログラミングしているのがテックリードの定義
- 逆に言うと、7割程度はプログラミング以外のことをしていることが望ましい
- システムアーキテクト・ビジネスアナリスト・プロジェクトプランナー・開発チームリーダーとしての役割を、バランス良くこなしていかなくてはならない
- 他のメンバーに委譲できる仕事を積極的に探す
- プリモータムで最悪の事態を想定し、逆算してプロジェクト完了時にすべき事を洗い出す
- プロセスの改善が全ての課題を解決できるとは限らない