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主に日記

最終出社が終わった

2019/12/20が最終出社日だった。
2020/01/01から新しい職場で、有給消化で少し長めの年末休暇を過ごす予定。
前回の転職とは異なり、(自分の中では)非常に前向きな退職で、かつ色々思うところが多かったため残しておく。

何していたか

某web系自社サービス企業の某toC向けサービスのスマートフォンアプリエンジニア。Androidがメインで、iosも一部担当したり案件の調整のような軽いマネジメントもやったりしてた。

なぜやめようと思ったか

きっかけは妻の出産。もともと業務内容にマンネリ感があって思うところはあったが、関わっているサービスが女性向けで、生まれた男の子は将来使わないだろうなぁとかぼんやり考えていて軽い気持ちで転職活動開始した。

転職活動のスケジュール感

  • 9/1 ビズリーチ登録
  • 9月第2,4週 面談
  • 10月週2ペースで面談・面接(計4社)
  • 10/27 2社から内々定をいただき、うち1社の内定受諾。どちらも素晴らしい会社だったので、ギリギリまで悩んだ。

一週間おきにまとめてスケジュール組んでたので、実質1ヶ月くらいの転職活動期間だった

転職活動の戦略

漠然とやってても何も変わらないので、やるからにはちゃんと自分の考えの整理して最初の面談に臨んでいた。大まかに、以下のようなところを大事にして選択した

  • ソフトウェアエンジニアとしての成長と家庭との関わりとをどちらも大事にできそうか?
    • 基本はいろんな仕事を通じて成長したいが、何かあったときは心理的ハードルを感じること無く帰宅できるような文化か
  • 面談していただいた担当者の方とのコミュニケーションが辛くないか
    • 年齢を重ねるにつれ、チームの文化が合う・合わないが非常に重要だと思うようになった。特に、人とコミュニケーション取ることが得意ではない自分のパフォーマンスはそういうところに影響を受けそうだと思ったので、第一印象は大事にした
  • 特定分野のスペシャリストとして働くには能力不足だという自覚があるので、ジェネラリストとして広く浅く仕事をして成果を出すタイプであることを理解してくれるか

次の企業に求めたこと

  • 今の会社が嫌でどうしても辞めたいという感覚ではなかったため、辞めても家族が納得してくれるだけのポテンシャルを感じられるような企業
  • 子供が成長したときに社会が良くなっていることを期待できるような企業

上司への退職の連絡

1on1の場で伝えた。チーム・組織として不満に思っているところや課題も伝えたが、今回の退職は自分のわがままの側面も大きいため、誠実に話し合うことは意識したつもり。ただし、相手はそう思わなかったかもしれない(後述)。

退職までに何をしたか

上司に連絡した時点で退職まで2ヶ月弱くらいだったため、多少は余裕があった。可能な限り、自分がいなくても自走できる状態になるようにサポートすることを意識して仕事をした。

チームメンバーの成長を第一に考える

作業興奮的な物を求めて簡単なタスクをたくさんやっていた時期もあったが、自分は絶対できて他メンバーができないレベルのタスクは積極的に移譲した。もちろんフォローは意識的に行い、次一人でやったときになんとかなるように育てることを目的に行動した。逆に自分もメンバーもやればできそうな内容は、自分が引き受けてほかメンバーの学習時間を確保できるようにした

残るメンバーを中心として、自分はサポートするだけの人になる

これは過去の失敗をもとにやってみた。辞めていく人が辞める直前まで全力で仕事をすると、問題が発生してかつ残った人とのレベル差があるときに地獄を見る。極力チームの中心からは距離をおいて、擬似的に退職後の同じ環境になるようにした。

自分の考えを何かしらの形でアウトプットする

引き継ぎ資料をどのような形式で作るかは色々考え方があると思うが、過去から現在にかけてどのような変遷を遂げてきたか?の記憶を失うことが一番チームの損失になるのではと考えた。そのため、自分の意思や好みも踏まえて、考えている内容をwikiに残した

退職日に感じたこと

  • 暇。最終週はほぼニートで技術書を読んだりしてた。案件が自分を素通りして進んでいく状況は、安心と寂しさと両方だった。最後の一日は何をしようとしても集中できず、アプリのテストをしたり、思いだした仕様や課題を口頭で伝えたりしていた
  • チャット上でしかやり取りの無いような人に退職の挨拶に行ったら意外と皆認識してくれていて、念の為自己紹介したら「知ってますよw」みたいなリアクションでホッとした。また、皆口々に「出戻りOKなのでいつでも戻ってきてください」と声をかけてくれ、ちょっと胸に来るものがあった
  • 退職意思を伝えた上司の上司に挨拶したら、望んだ環境を用意できなくて申し訳なかったと言われてしまった。確かに環境の不満もあったが、それは会社を良くしたい気持ちがあって言っただけで謝られるような言い方をしてしまっていたのなら自分の伝え方が悪かった。今の会社は感謝してもしきれないので

  • サービスに関わるのは開発者だけじゃなく、それ以外の職種の人も大勢いるということを認識できた。そして、その人達たちのおかげで売上がたつということも思い出せた。転職活動前後は開発チームを良くすることばかり考えていたが、良くすべきは会社全体であり開発チームだけではなかった。次の会社は皆が幸せに働ける環境や文化を作れるように少しずつでも貢献していきたい。

最後に

2020/01/01ってキリの良くて中々イケてる日付なので、次は長く勤めたい