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主に日記

「Being Geek」を読んだ

昔読んだのに全く記憶がないのであらためて読んでみた。
経験を積んだからかもしれないが、すごく学びと納得感がある内容だった。 マネジメントする側になったからかもしれない。引用交えつつ感じたことを書いてみる

予想外の出来事に対する備えをせよ

自分は成長しているのか

  • 最近何かを失敗したか
  • 自分に異議を唱える人が身近にいるか
  • この一週間の間に学んだことはあるか?それについて説明できるか?

自分が転職を意識しだすのは、1つ目と2つ目がなくなったことに危機感を感じたときだったように思う。何かに挑戦をし、上手くいかず、周囲に正されるという経験をどれだけ積めたかが経験値として溜まっていくものであるはず。何も試行錯誤せず成功することもあるが、それは自分のレベルより低いものをいい感じにできただけのことが多い。そしてそれは、適切なレベルの仲間がいたほうがやりやすい事で、自分のレベルが低いからこそ、優秀な人達の意見を自分の知識として吸収していきたい。

自分は今、何をしているか?
自分はこれから何をしていくべきか
自分にとって何が重要か?最も考えるべきことはなにか?

自分の現在地と目的地を常に意識して、選択をしていきたい

転職先の価値

  • 会社に独自の価値があるか?
  • そこで本当に自分のやりたいことができるか

「相性が合う」と感じたか

電話選抜を受ける側の項だったが、日頃採用面接していて薄々感じていたことだったのでやっぱりというところだった。

私は、質問の答え方で「この人が会社からいなくなったら寂しいと思うか」を見極めることにしている
30分話してもコミュニケーションをどう取っていいかわからない人は、チームに入ってもおそらくみんなと上手くやっていけないと考える

若い頃は、人格やコミュニケーション力よりも技術力が大事だ!と思っていたが、リーダーをしているとそれが半分当たっていて半分間違っていたことに気づいてくる。もちろん技術力を伸ばしていくのは大前提だが、基礎能力としての当たり障りなくコミュニケーションを取れる必要がある。意外と、世の中には技術力のみに特化した情報共有に支障をきたすような人物が多くいる。そういう人がいるチームは総じて情報共有が下手で、チームで働くメリットが薄れてしまう。チームで働くなら、スケールしやすいような状態を意識しないといけないし、そのため必要な要素は技術力だけではないと思う

組織の上下関係

組織内に上下関係が設けられているからには、そこにやはり意味があるのだ
地位を飛び越えて情報を伝えてしまうと、その情報が伝えられるべき人に伝わらず、伝えられなかった人が孤立するのだ

上下関係を意識することで必要な人に情報を伝えることを矯正されるというのは、クリーンアーキテクチャーで各コンポーネント間の依存度を下げようとするのと同じことなんじゃないか。必要なレイヤーの適切な人物を通して情報伝達することで、安定した意思決定が可能になるのかもしれない。

愚かな上司

発生した問題を上司に報告するのは、一つはその問題について話し合うためであり、一つは協力を養成するためである
しかし、報告した上司が愚か者であれば、そのどちらの目的も達せられない

ここ読んでるとき、皆誰かの顔を思い浮かべて読んでるんだろうなぁ。。。
悩みを相談しても、受け止めて吸収してなんの変化も起こさない上司は何人かした。先を見据えて積極的に介入し、かつ自分がすべて解決できるとは考えず謙虚な気持ちを忘れないように・・・できるといいけど難しい

とっさの反応の分類

自分が驚いたときのとっさの反応は、「固まる」「(落ち着け落ち着け。。。)と心のなかで反芻する」「ゆっくり見回し、落ち着いて整理する」だと思う。どちらかというと逃避かも。

ソフトウェア開発をゲーム化する

雑にまとめると、

  • ギークはゲームが好きだ。
  • 繰り返し試行錯誤して仕組みを理解し、最適化するような過程が楽しい
  • そしてそのレベルがどの程度なのかは測る指標があるとなお良い
  • 仕事をゲーム化することで、ギークは熱心に仕事に取り組むはず

みたいな感じ。ルールをハックしていく感覚に高揚感を覚えるのはなんとなくわかる気がする。
バグ対応をゲーム化できるようなチームが良いなぁ

採用通知を出して終わりではない

転職はギークが苦手な安定を壊す行為であり、精神的なコストが非常に大きい。本当に来てほしい人材には繰り返しメッセージを贈り、いかにその人を待っているか、来てほしいかを伝え続けるくらいがちょうどよい。とはいえ中々行動に移せない内容

日々のタスクの管理

タスク管理するというタスクが生まれると、タスク管理が面倒になるというのはなるほどなといったところ。雑に余白をもたせて管理することで、低コストで自分の状況を把握できる様になる。あくまでタスク消化の手助けが目的で、完全な管理をすることは目指さない

危機と創造

危機を解決するのは自分の責任だが、同時に聞きを招いたのも自分の責任である可能性が高い

確かにその立場で危機が生まれたら、自分のせいだよなぁ
危機の解消は気持ちがいいものであるが、そればかりだと戦略が失われ、使った労力に見合ったものを作り出せない

無意味なことをする

仕事から離れ、いつもの自分にはないものを取り入れることで脳の中で新しいなにかが生まれる。それを行うには、書店で雑多な情報におぼれてみるのが一番。確かに書店はいろんなインスピレーションのきっかけになっている気がする

3つの役割

時間、品質、機能以外にも、ソフトウェア開発には調整可能な要素がある。それを3つの役割で判断して行くことで白か黒ではなく、一番最善のグレーを見つけられる。

ビット

製品つくりを担う役割

機能

製品の内容を決定する役割

真実

正しい情報を把握して提供する役割

マネージャのお仕事

  • コミュニケーションのハブ
  • 情報の抽象化とフィルタリング
  • 部署ごとに必要な言語を選択する
  • 最前線でドラマを見る
  • 変化球への対処
  • エス・ノーという
  • 自分のスキルをスケーリングする