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主に日記

担当領域と外部環境への依存性と開発体験

とある企業で働いていて、開発部門に所属するソフトウェアエンジニアとして仕事している。

開発部では定期的にアウトプットしていて、オンライン勉強会だったり技術ブログに結構力を入れている。

その中のアウトプットで評判が良いものと特に評判が無いもの(SNSで話題にならないとかって意味)があって、自分のアウトプットは大抵後者なのでなんとなく気になっている。

自分のアウトプットのクオリティが高くないというのもあると思う。しかし他の人を見てもその比率が偏っている気がするので、自分固有の話ではなさそう、そう思いたい。以下はそういう前提がありつつの愚痴。

フロントエンド開発では目に見えるUIを作る。そのUIはプロダクト固有の事情が多数含まれている。なのでプロダクトと切り離した技術のアウトプットをしようとした時に相性が悪いというか、そのコンテキストを排除した情報は密度が減ってしまう。その結果公開される情報が実際の仕事よりも難易度や複雑性が低く見える。

逆にバックエンド開発や技術基盤チームはプロダクトの事情と少し距離がある気がする。プロダクト固有のコンテキストは存分に含まれているが、かなり抽象化されているので結合度合いが低い、みたいな感じ。いざアウトプットする時になってもそのために情報を改変する必要がそれほどなく、普遍的な事例として表現しやすい。なので共感できる部分が多く、外部の人が見た時に参考になりやすい。

そういう環境的な差は外から見えないので、バックエンド寄りのチームがアウトプットして外部から良いフィードバックをたくさん得て社内で評価されるというのを横目に見ると、プロダクトのためにフロントエンド開発に関わることのモチベーションがなんか下がることがある。

DevOpsの考え方も似たような課題があると思っていて、プロダクトと距離をおいたチームにいる人がそれを推進しているのを見ると、いやそれプロダクトに関連する話がネックになってフロントエンドに導入しにくいんですけどグギギッ、みたいなネガティブな感情を抱いてしまう。多分、本当は自分もそういうスマートな開発体験をしたいしFourKeyとかを指標にして改善施策とか考えたいけど、開発チーム外のステークホルダーの存在がネックになって身動きを取りづらいので妬んでいるのだと思う。

できれば、フロントエンドはプロダクトの価値を最大化することが仕事だと割り切りたい。だが成果物の量の差と(傍目に見える)質の差は現実問題として存在するので、それを直視しないわけにはいかない。だからフロントエンドの開発は不利じゃないかと思ったり、じゃあプロダクトから距離をおいた開発をしたら良いんじゃないかとか思ったり。

本当はフロントエンドがどうとかプロダクトがどうとかごちゃごちゃ言わずに改善したい。けど、今の自分の知識では打開策が見つからなくて悩んでいる。