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主に日記

UXデザインの法則を読んだ

自分はモバイルアプリ開発者として仕事している。プロダクトデザインの検討に関わることもあるのだが、方針で意見が対立して議論することがある。一応丁寧に説明するように気をつけてつけているつもりだが、本職のデザイナやマネージャーと比べると圧倒的に知識や経験値が足りないのでなかなか説明が難しく、時間をかけてやっと向こうが理解してくれたりあるいは理解されないことも多い。

Webでもモバイルデバイスでサービスは提供可能なわけで、それを分かった上でコストかけてモバイルアプリを開発するからには半端なプロダクトデザインでは価値がないと思っている。その思いと実際のスキルとのギャップがあるため、悩むことがあった。

たまたま知ったこの本はUXデザインする上で有用な心理学の法則を10個紹介してくれた。デザインではなくそのベースになる心理学なので適用範囲が広く、それゆえ実務で活かしやすい知識だなと感じた。10個のうちこれまでの経験上なんとなく知っていたものもあるため、今回は残りの知らなかったものを意識して読み進めた。

知らなかった法則

ポステルの法則

人間は厳密ではない。それ故、人間が扱うプロダクトのデザインは厳密ではない入力を許容できるように柔軟であるべき。逆にシステムは厳密であることを期待されているため、出力は厳密に。

幅広いユーザが利用できるようにする。基本機能に段階的に機能を付与する方法でサービスを提供する。例えば、通常のログイン画面で専用部品がある端末は顔認証が使えるようにしたり、google検索でデバイスによっては音声検索が使えるようになったりというもの

ピークエンドの法則

サービス利用後に印象に残っているのは最も重要な瞬間と最後の瞬間。また、記憶されやすいのはポジティブな記憶よりもネガティブな記憶。

テスラーの法則

どんなものでも、これ以上複雑性を減らせないポイントがある。それをどの様に隠蔽するのかが腕の見せどころ。開発者が隠蔽できなかった場合は、ユーザがそのコストを払うことになる。

メール送信先入力時に2回目は入力途中にサジェストされたり、決済システムで事前に決済情報を入力しておけば利用時に意識しなくても使えるようになっていたりというもの。

知っていたけど一部勘違いしていた法則

ミラーの法則

人間が覚えられるのは7プラスマイナス2個まで。

コンテンツ量を7個未満にすべき、という教えではない。7文字も7単語も、覚えられるかどうか?は余り変わらないということ。むしろ適切にグルーピングすることで7個まで認知してもらえる、というふうに解釈するのが適切。

知っていた法則